内容説明
エスカレートしていく商業主義。国防という名の国家言論統制。20世紀初頭の米国新聞界では、言論の自由の本義を守り、ジャーナリズムの核を育むための死闘が繰り広げられ、日本では戦前に頓挫したプロフェッションの理念と大胆な社会制度が確立した。当時の流れを変えたジョゼフ・ピュリツアーの提言(1904年)全訳と、多数の関連文献リストも収載。
目次
はじめに 出自としての「ジャーナリズム・プロフェッション論」
第1章 ジャーナリズム・プロフェッション論概説
第2章 プレス批判の系譜
第3章 ジャーナリスト育成理念の模索(1777‐1903年)
第4章 ピュリツアーの編集プロフェッション宣言(1904年)
第5章 プロフェッションのための制度構築過程(1905‐1924年)
著者等紹介
別府三奈子[ベップミナコ]
東京生まれ。上智大学大学院文学研究科新聞学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(新聞学)。東京、ニューヨーク、ロサンゼルスで約10年間、主に雑誌やテレビの記者・編集者として従事。サイバー・アーカイブス『アジア戦跡情報館』館主。大分県立芸術文化短期大学助教授を経て、2005年より、日本大学法学部助教授。現在、ジャーナリズム制度の国際比較研究を中心に、ビジュアル・ジャーナリズムや、記憶と記録とジャーナリズムの問題に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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