内容説明
アラブ世界の「永遠のディーヴァ(歌姫)」の名をほしいままにするウンム・クルスーム。死後もなお、人びとを魅了し続ける彼女の歌声に宿るものはなにか。エジプトの大歌手に魅せられた筆者が、アラブの感性と心性を秘めた「アラベスク」を通してその歌の内奥に迫る。
目次
序章 アラブ・イスラーム音楽の一頂点としてのウンム・クルスーム
第1章 アラブ・イスラーム音楽について(イスラームの宗教音楽;アラブ音楽小史 ほか)
第2章 ウンム・クルスームの歌について(ウンム・クルスームの時代;ウンム・クルスームの生涯とその歌のレパートリー ほか)
第3章 ウンム・クルスームの歌のかたち(インターアーツ;アラベスクについて ほか)
終章 永遠のディーヴァ―結論と展望
著者等紹介
水野信男[ミズノノブオ]
1937年うまれ。東京芸術大学音楽学部卒業、同大学院音楽研究科修了。兵庫教育大学教授、国立民族学博物館教授(併任)を経て、現在、兵庫教育大学名誉教授。民族音楽学。とくに西アジア音文化論を専攻。芸術学修士。文学博士
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