Sekaishiso seminar
アイロニーのエッジ―その理論と政治学

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  • サイズ B6判/ページ数 333,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790710356
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C3370

内容説明

言語・非言語にかかわる表象芸術、つまり小説、音楽、オペラ、演劇、映画、写真、コンピュータ・グラフィック、さらに美術館や博物館の展示物等々に増殖してきたアイロニー。反権力闘争の武器にもなる一方、逆に危険な代物にもなりうる。日本文化における「嘲笑や風刺」とは異質な様相を見せるアイロニー、その理論と政治的文脈に関する、批判的・挑戦的で包括的な研究である。

目次

序論 アイロニーの「現場」
第1章 危ない仕事―アイロニーの「超イデオロギー的」政治学
第2章 切り口
第3章 意味をモデル化する―アイロニーの意味論
第4章 言説共同体―アイロニーはいかにして「起こる」か
第5章 意図と解釈―アイロニーと観客のまなざし
第6章 でっち上げと奴らの印―アイロニーの認知あるいは付与
第7章 アイロニーの終わり(目的)―適切さの政治学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

3
アイロニーはその意図をうまく伝達できるとは限らない。アイロニーがテクストに「存在する」のか解釈者によって「見出される」のかを考えてゆく。単一のアイロニーを時に無効化し、時に多様化・複雑化しながら使用者・解釈者・対象のどれにも危険なものとしてアイロニーを再発見する。いつも通りの明晰な仕事。フィッシュの反応論を援用する手つきを見ていると一昔前の本という気がするのは否めないが、そんなことはささいなあげ足取りに過ぎないだろう。2010/07/26

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