内容説明
聖書受容のあり方をさまざまな角度から問いつつ、いかに近代的個我の確立を模索し、現代に継承してきたかを小説・詩歌・評論など日本文学や翻訳された英米文学を通して見きわめ、聖書の普遍性と変幻性の狭間で創造してきた作家たちの試みを鳥瞰する。
目次
1 キリスト教文学を読む―近代日本という風土を軸として
2 キリスト教文学を解く―歴史・受容史・概論
3 対談 新しいイエス像を求めて
4 キリスト教文学の新視角(キリスト教と文学のかかわり;「新約の平野」はどこに;さまよえる罪人;キリスト教と日本文学の新視角;死の受容 ほか)
5 名作への案内(D・デフォー『ロビンソン・クルーソー』;新島襄「新島襄の短歌」;翻訳『旧新約聖書』;湯浅半月『十二の石塚』;J・バニアン『天路歴程』 ほか)