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内容説明
日本モダニズム期に誕生したラジオの再検証。歴史の記憶をメディアという文化装置を通して見つめなおす。
目次
1 時間メディアの誕生(文明の利器「ラジオ」への期待;茶の間に入った報時システム)
2 天皇報道に燃えたラジオ(大正天皇御不例(病気)放送
大正天皇大葬儀放送
昭和天皇御大礼放送
封印された天皇の声)
3 「ラジオ文化」一つの到達点(スポーツ放送;オリンピック放送;ラジオドラマ;ラジオ体操)
4 占領期のマスメディア(マスメディアの天皇制論議;『真相はこうだ』)
著者等紹介
竹山昭子[タケヤマアキコ]
1928年東京に生まれる。日本女子大学文学部社会福祉学科卒業。東京放送(TBS)勤務の後、教職に就く。その間、社会心理研究所(南博主宰)のメンバーとして研究活動。元昭和女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
52
ラジオの創始時代、事前にラジオを自作して最初の放送を待っていた人が多かったというのは、ちょっと驚いた。先例もない中、ほとんど手探りで、皇室に関する報道、スポーツ中継、ラジオドラマ、ラジオ体操等を作っていった過程が細かく述べられ、興味津々で読み終わった。また、戦争が終わっても、思考パターンを簡単には変えられなかった人々が存外多かったようで、本当に日本人は冷めやすいのか、考えさせられた。2019/06/09
シルク
9
すんげー面白かった...はず。うむ、わたくし的にインプットもアウトプットも不調、そんで自信喪失して絶不調~の、暗黒時代(2014年頃)に読んだ本。そんで、内容ろくに覚えてないの(笑)けど、そんな風に絶不調でも、「文章うまいなあ」「こんな資料えぐり出せるなんてすんげー」とかはしっかり感じられて、そーして「ああ、うらやましい...(私なんて...)」となっていた本なのさ。もう一度読まなならん。2014/11/27