内容説明
タレスの時代、ソクラテス‐プラトンの時代を中心にギリシア的な知の諸相に新たな光を当て、哲学を育んだ精神的風土や周辺的状況を浮かび上がらせることにより、「愛知の精神」としての哲学の本質に迫る。
目次
1 哲学の始まり(哲学とは何であったか;哲学の始まり;「知恵で名を挙げようとの…」―初期ギリシア哲学の一断面 ほか)
2 プラトンと政治的現実(消尽点からの出発―初期プラトンに関する一試論;洞窟の内と外―プラトンにおける実践と観想;プロタゴラスとアテナイ―プロメテウス‐ゼウス神話を介して ほか)
3 ギリシア哲学の周辺(古代ギリシア哲学者の自然観;ミュートスに抗して―エウリピデスをめぐる断章/その一;跪くクレオン―エウリピデスをめぐる断章/その二 ほか)
著者等紹介
内山勝利[ウチヤマカツトシ]
1942年兵庫県に生まれる。1975年京都大学大学院文学研究科博士課程(西洋哲学史)修了。1975年関西大学文学部哲学科助手となり、専任講師、助教授をへて、’87年に教授。1988年京都大学文学部哲学科助教授(’93年に教授)。現在、京都大学大学院文学研究科(西洋哲学史)教授
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