内容説明
おとなの物差しでは計りきれない、子どもの独特なモノやコトの楽しみ方をそっとのぞいてみる。そこには驚くべき豊饒な文化が生成していることに気づくだろう。バラエティに富んだシチュエーションに光をあてて「子どもの文化」を考える。
目次
0 あゆみ(児童文化研究の歴史と現在)
1 みる・きく(「みる・きく」文化を学ぶために;マンガの構造と子どもとの相互作用―「超現実的な力が働く、幼年向けマンガ」から見えること ほか)
2 よむ(「よむ」文化を学ぶために;三度訪れた「花園」―作品の読みをめぐって ほか)
3 かかわる(「かかわる」文化を学ぶために;絵本『ちびくろサンボ』が歩んできた百年 ほか)
4 あらわす(「あらわす」文化を学ぶために;子どもが絵を描くこと ほか)
著者等紹介
川端有子[カワバタアリコ]
愛知県立大学外国語学部助教授。専門はイギリス小説(19、20世紀)、英語圏の児童文学
戸苅恭紀[トガリヤスノリ]
愛知県立大学文学部児童教育学科教授。専門は子どもと音楽生活、名古屋地域の童謡史
難波博孝[ナンバヒロタカ]
広島大学大学院助教授/博士(教育学)。専門は国語教育、児童文学、テクスト言語学
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