内容説明
異なる宗教の「共存」を描き出す。フィールドでのムスリムと仏教徒との「共存」のあり方は、著者の予断をはるかに超えたものだった―ムスリムの寺での出家慣行、改宗者の死をめぐる事件等の考察を通して、差異をもった関係性という視点から実践宗教のリアリティに迫る。
目次
1 宗教現象の理解(ムスリムと仏教徒の差異化する宗教実践―ブンをめぐる考察;ムスリムと仏教徒の「共存」する宗教実践―ボンをめぐる考察)
2 実践宗教の展開(ムスリムと仏教徒の社会関係―婚姻関係から;改宗者から見た宗教的経験―あるムスリム‐仏教徒婚者のライフヒストリーを中心に;改宗者の死をめぐる考察;結論―実践宗教の人類学へ向けて)
著者等紹介
西井凉子[ニシイリョウコ]
1991年京都大学大学院博士課程後期課程を所定の単位を取得して退学。1994年総合研究大学院大学博士後期課程を退学し、アジア・アフリカ言語文化研究所(東京外国語大学)助手となる。現在アジア・アフリカ言語文化研究所(東京外語大学)助教授
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