内容説明
ショッピング、ビーチ、マドンナ、クイズ番組、テレビゲーム…。いたるところで人びとによる抵抗が繰り広げられている。「快楽」を軸に日常の文化現象を読み解く注目の文化研究。
目次
第1章 ポピュラーカルチャーとは何か
第2章 快楽のショッピング
第3章 ビーチの記号論
第4章 テレビゲームの快楽
第5a章 マドンナ
第5b章 ロックとロマンス
第6章 いつものクイズ・いつもの暮らし
第7章 ニュース、歴史学、反乱するデキゴト
第8章 ポピュラーニュース
第9章 魅惑のタワー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tubokabi
1
「政治性」「体制/反抗」「ヘゲモニー」「イデオロギー」あたりが議論の出発点になっていて現代社会理論というより、「”近過去”社会理論」といったところか。ゲームの分析なんか単純に古い(GTAとか説明できない)し、特にポピュラーニュースに関する筆者の主張は理想論すぎてちょっと何言ってるか分からない。2014/02/20
Ishida Satoshi
0
読了。ショッピングモール、テレビ番組、ニュース、サーフィン、ロックミュージック、テレビゲームなどポピュラー文化に見られる様々な社会権力・権威への「抵抗」の象徴と、それらに与することで得られる「快楽」を軸に議論を展開。サブカルチャーと呼ばれるものの中には、反社会的・破壊的なメッセージを込めたものもあります。昔流行った不良やヤンキーではありませんが、いわゆる「良識ある人々」が主導する権力・権威体制への抵抗に自己の快感や満足を感じる人々も一定数いるわけで。勿論、著者は抵抗する者にとっては、抵抗を学術的に理論化し
くさてる
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マドンナに関する章がとりわけ面白かった。しかし、こういう論に関する自分の理解が何を生むかについては分からない、そういう印象を受けた2012/03/07
yuki-m
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ショッピング、サーフィン、アーケードゲーム、ロック、クイズ番組など様々なポピュラー文化の研究。楽観論ではあるが、テーマが面白い2009/10/08