内容説明
新たな日本哲学の構築に向けて。西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎、九鬼周造、三木清、植田寿蔵、西谷啓治、波多野精一。日本の代表的哲学者8人の主著を取り上げ、西洋的ロゴスとの出会いと対決の中から生まれたそれぞれの思想的営為の結晶を明らかにする本格的論考。
目次
序 昭和前半のわが国の哲学
第1章 絶対無とその体系―西田幾多郎
第2章 種の論理―田辺元
第3章 間柄としての人間存在―和辻哲郎
第4章 邂逅の論理―九鬼周造
第5章 構想力の論理―三木清
第6章 視覚の論理―植田寿蔵
第7章 根源的主体性の哲学―西谷啓治
第8章 時と永遠―波多野精一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アレ
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西洋哲学をいかに自分のものにするかのモデル・ケースとして参考になった。九鬼周造、植田寿造、波多野精一の章がとりわけおもしろかった。2010/08/11
くり坊
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序章は「昭和前半のわが国の哲学」とあり、続いて、西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎、九鬼周造、三木清、上田寺蔵、西谷啓治、波多野精一と、8名の概説が続く。波多野精一は『基督教の起源 』 https://www.iwanami.co.jp/book/b246131.html しか読んだことがないので、これを「きっかけ」にして、少し裾野を広げてみようと思い立った。そんな契機となった1冊でした。2020/02/27