内容説明
「人間のための医学」とは何か。「身体の医学」、「病気の科学」への道をひた走る現代医学に徹底的批判を加え、人間を心身合成体として捉える立場から、哲学と科学を融合させた真の医学のあり方を説く。
目次
1 学問と人生(学問について―文科と理科の区別についての一反省;言葉について―哲学の言葉と科学の言葉;人生について―人間とは何であり、どこから来り、どこへ去るのであるか)
2 医学を支える宗教・哲学・倫理学(医の倫理の基礎―倫理の伏在する6つのアポリア;医学と宗教;医学と哲学・倫理学)
3 医学の反省(医学、この問題なるもの;医療の中核としてのcare)
4 人間学としての医学(健康と病気;生の医学と死の医学;生命倫理の視座)