内容説明
中世後期のイギリス文学のなかに並存した聖と俗の姿勢を、聖人伝、説話文学、寓話文学、世俗文学、神秘主義文学等の代表作に求め、豊富な文献の渉猟により検証する。
目次
序論 聖書釈義的批評是々非々
1 チョーサーと説教文学(罪をたずねて;聖女セシリア伝―説話の系譜)
2 チョーサーと教会(放屁と聴罪―托鉢修道士の災難;実を取り、殻を捨てる?―雄鶏と狐の教訓)
3 中世文学の女性(エバとマリアと貴婦人と;クリセイダの賢さ―『トロイルスとクリセイダ』論)
4 宗教抒情詩(文学は殺し、霊は生かす;「わたしは恋に病んでいるゆえ」の詩―その霊的イメージ)
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