内容説明
現代の生命工学と医療技術の急激な発展がもたらした倫理的諸問題を、哲学・倫理学の立場から、生命倫理の思想的背景と生命科学の基本的考え方にふれながら考察する。
目次
1 生命倫理の背景(キリスト教の生命観;仏教の生命観―命の輝き;日本人の生命観)
2 生命科学の基本的考え方(医療の基礎的存在論―パラダイム主義批判;現代生物学とバイオ=ポリティックス―「社会生物学論争」をめぐって)
3 生命倫理の基礎(健康と病気;生命の価値;医療におけるパターナリズム;医療におけるコミュニケーション)
4 生命倫理の諸問題(新しい生殖技術と社会;人工妊娠中絶;脳死と臓器移植;安楽死と尊厳死)
5 生命倫理と現代社会(生命倫理と現代社会)