内容説明
国文学研究の視点から、比叡山を中心とした天台文化―仏教教理、僧の活動、文人・歌人の営み等を、叡山文庫に集積された書籍の調査をふまえて解明する。
目次
比叡山不断念仏とその展開
叡山文庫に中世を臨む―直談系の法華経注釈書を中心に
比叡山における出家と遁世―「今昔物語集」の説話を通して
群書類従本「耀天記」大宮縁起の考察
叡山文化の一隅〈海彼敦煌並びに民間信仰の影〉―掌篇類の紹介
叡山と平安朝文人との交渉
「般若心経鈔」所引の心経詠三首をめぐって
法華経と和歌
四天王寺九品住生詩の世界
連歌と僧房