内容説明
ヨーロッパ的近代知が破綻の危機に直面している現在、神秘主義がどのような局面で知的有効性をもちうるかを具体的な様相に即して考察し、その何たるかを解明する。
目次
序 現代と神秘主義
1 イニシエーション
2 禁欲
3 〈息の根〉考
4 ヨーガ
5 沈黙
6 洪水と神淵
7 泉
8 命の樹・知の樹・宇宙の樹
9 幻視
10 Sic relinquitur eius effectus in anima―エックハルトにおける神認識の問題
11 聴け、葦笛のものがたりを―イスラーム神秘思想管見
12 深層心理学と神秘主義