内容説明
働く婦人の増加と男女平等の意識から、いま、夫婦の氏が問われている。本書は、氏と戸籍面の女性史という視点から、古代から現代に至る通史として論考するとともに、諸外国との比較をも試みるものである。
目次
序 いま、なぜ“氏と戸籍の女性史”が必要か
1部 日本の古代から現代までの氏と戸籍の女性史(古代籍帳にみられる夫婦の姓;古代籍帳等にみられる女性の地位;現存平安時代の籍帳における女性の扱われ方と夫婦の氏;中世の土地台帳・譲状・売券にみられる女性名;近世における戸籍史料にみられる「家」制度と女性;明治民法施行前における妻の氏;明治民法施行前の戸籍における女性の地位;明治民法施行前および施行後の「戸籍」;現行法戸籍と戸籍に対する意識;現行民法における「氏」とその意識)
2部 比較法の視点からみた夫婦の氏(世界の法体系;ロマン法圏;ドイツ法圏;英米法圏;北欧法圏;社会主義法圏;極東法圏;その他の法圏;婚姻時の婚氏制度;離婚と婚氏制度)



