感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山がち
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中世文学というと説話と軍記物語に限定されるのかと思ったけれども、そんなことはなくかなり幅広く扱っている。やや初心者には難しいように思ったが、各論はその分興味深い内容がたくさん書かれていた。私歌集の分析に関しては、仮託の問題も含めてもっと広く検討される必要があるのだろう。個人的には、二条派の名前はどのように利用されてきたのが気になるが、現在はそこまで研究が進んでいるのだろうか。また、五山文学について書かれていたのはとても驚いた。ただ漢詩文にはなじみがなく、ほとんど何が書かれているのか分からなくて残念だった。2013/06/03
