内容説明
君たちはどう生きるか。江戸時代の町人哲学である心学はそれを問いかけ、道を示してくれる。先導してくれるのは、卓抜な話芸で聴衆を魅了した心学者・柴田鳩翁。心学とは仏教・神道・儒教を融合させ、人の正しい道をわかりやすく説いたもの。江戸時代の中期から都市住民に広がり、やがて武士や農民層へも浸透していきました。なかでも本書の柴田鳩翁はわかりやすい言葉たとえを駆使してこの説を広げてゆきました。この本『鳩翁道話』は鳩翁の口述録。ただ不思議なことに現代語訳がほとんどなく、まとまった形での現代語訳は本書が本邦初。人生の悩みには、本書が一番の薬。どうぞ安心してお読みください。
目次
『鳩翁道話』(京の蛙・大坂の蛙、そして栄螺どん;ばば様の最初で最後のお願い;心の在り方を省みれば;真っ直ぐな心を持て;心が主人となり、身を家来としてつかう;我か身ばかりを愛していると、いつしか身を滅し家を亡ぼす)
『続 鳩翁道話』(徳について;本心を磨くべし;心の洗濯をこころがけよ;心の関守;赤子の心を失わぬよう;我なしで務める道)
著者等紹介
福井栄一[フクイエイイチ]
上方文化評論家。四條畷学園大学看護学部客員教授。1966年大阪生まれ。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。日本の歴史・文化・民俗・祭礼などに関する講演を国内外でおこない、テレビ・ラジオ出演も多数。著書は、合計四十五冊を数える。剣道二段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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