出版社内容情報
今まで難解とされてきたインドの大叙事詩・ラーマーヤナが、全く新しい語り訳で一気にわかりやすく読みやすくなって物語として復活。訳者在インド45余の賜物。日本にも大きな影響を与えてきたインドの真髄が今ここに甦る。
内容説明
インドの二大叙事詩の一つである「ラーマーヤナ」は、古代のインドの人たちの善意と有理への道の追究の叙事詩である。ラーマ王子の生き方と業績、ならびにその貞淑な妃シーターとの愛情を賛歌し、羅刹王ラーヴァナのシーター妃誘拐、それに対して南インドの猿公族の協力を得て、さらに宰相のハヌマーンの大活躍。かくして無事救出。都アヨーディヤーに凱旋。人間性の複雑な相関関係の中に美しさを見事に謳歌した物語である。在インド45年余の賜物。全く新しい試み、語り訳により、一気にわかりやすく、読みやすくなった大叙事詩。インドの真髄がいまここに甦る。
目次
第1篇 アヨーディヤーの巻
第2篇 森林の巻
第3篇 キシュキンダーの巻
第4篇 ランカー島の巻
第5篇 戦闘の巻
第6篇 終章の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
parsley
1
★★★☆☆2013/08/30
み~くま
1
実は私、小学校時代に一部読んだことがあるのですが、あまりの難解さに内容を全く憶えておりませんでした(*v.v)。ところが、この本はともかく読みやすい!!表紙に「語り訳」と書かれているのですが、まさに「現代の語り口調」なんですよね♪中には「ストーカー」なんていう言葉も飛び出して読みながら思わず笑ってしまいました(≧▽≦)主人公は古代英雄であるラーマ王子ですが、単なる英雄伝ではありません。むしろ、伝承や説話に近いかも☆全7巻を読破することは難しいですが、この本ならきっと誰にでも楽しめると思います。 2012/02/18
うだうだ
0
インド、東南アジアを知る基礎知識。孫悟空のイメージは、ハヌマーンだったんですね。知らなかった。2019/01/17
桜絵
0
インドの二大叙事詩ラーマーヤナを分かりやすく現代語訳された本。コーサラ国の王子ラーマは、父の第一妃カイケーイーによって妻のシーター、義弟のラクシュマナと共にダンダカ森へ追放される。そこで禅定の日々を送っていたが、とあることがきっかけで羅刹王ラーヴァナにシーターが誘拐されてしまう。ラーマはシーター奪還のため南部のランカー島へ攻め入る。 演劇的だと思ったし、古代インドの叙事詩にこんなに人の心理が細やかに描写されているのかと驚いた。めくるめく大戦闘の繰り返しに確かにこれは入り込んでしまう。2022/08/23
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