内容説明
綺堂は中学生のころから筆まめに日記をつける癖があって、ノートブックが三十五冊たまっていたというが、大正十二年の大震火災で書物や家財と共に一切を焼失した。たまたまその混乱のなかで持ち出したバスケットの中に、書きかけの日記帳があった。この後期「綺堂日記」が半端な七月二十五日日から始まっているのは、そんなわけである。大正12年から15年までの日記。綺堂年譜と日記登場人名簿を収録した。
綺堂は中学生のころから筆まめに日記をつける癖があって、ノートブックが三十五冊たまっていたというが、大正十二年の大震火災で書物や家財と共に一切を焼失した。たまたまその混乱のなかで持ち出したバスケットの中に、書きかけの日記帳があった。この後期「綺堂日記」が半端な七月二十五日日から始まっているのは、そんなわけである。大正12年から15年までの日記。綺堂年譜と日記登場人名簿を収録した。