江戸の生薬屋

江戸の生薬屋

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784790504153
  • NDC分類 499.7
  • Cコード C0036

内容説明

士農工商の商人としての分をまもり効き目より由来が大切なクスリ、古典などをひもといて新商品の開発に余念がない、クスリはそんな商人たちが製していた。かれらのなかの成功者ともいえる式亭三馬・滝沢馬琴・山東京伝。文筆一本で立つべく商いを捨てるがたちまち貧窮の山崎美成の転業顛末。装束や口上の面白さでクスリを売る行商・香具師(やし)のことなど。

目次

第1章 街角の生薬屋
第2章 病気は自分の力で治そう
第3章 クスリの流通と規制
第4章 賑わう買い薬
第5章 家業と家伝薬
第6章 生薬屋の生活
第7章 山東京伝の「読書丸」
第8章 あの馬琴も生薬屋だった
第9章 式亭三馬の店・江戸本町延寿丹薬店
第10章 物知り生薬屋・山崎美成
第11章 江戸の呼び声・名物売薬

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

10
50年位前上野辺りに行くと行者装束の香具師が薬を売る「行者打ち」を見た。本書は江戸期の売薬商についての本。冒頭に江戸買物案内等の書籍を基に概略を述べるが、過半は文筆業の傍ら製薬販売に勤しんだ山東京伝、滝沢馬琴及び「江戸の水」の式亭三馬についての記述である。戯作は生業に非ずとの自覚から製薬販売に勤しんだ彼らの活動を、その相互関係を含む交友を中心に述べるのだが、むしろ薬業を離れたエピソードの記述部分が多い。それも又一興。薬学専門家の余技の著であるが久しく離れていた江戸随筆の引用が多く、幾つかを再び開いて見た。2022/06/26

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