内容説明
明治時代の生れでも、青春時代は大正の１５年間にすっぽりはまる。「だから、大正っ子」京橋区竹川町（現・銀座七丁目）の寄席や料亭を営む家に生れ、赤坂、六本木と移ってまた銀座に戻る。そして大震災。大正の銀座や赤坂をかけ廻って遊んだ子供の頃の回想。
目次
下町育ちの唄
遠い日の幻影
銀座の小学生
下町商売往来
銀座の四季
家の内そと
淀橋から赤坂へ
赤坂の四季
赤坂銀座六本木
大正から昭和へ
著者等紹介
多賀義勝［タガヨシカツ］
１９０４年８月、東京京橋区竹川町（中央区銀座７丁目）生れ。昭和４年神田司町に転居。鶴見花月園にて遊園地経営に従事。８年、荒物卸業を開業。戦時統制の波をかぶって廃業。１７年日本出版配給株式会社に入社。翌１８年徴用にて立川飛行機株式会社に移り敗戦まで勤務。２０年１０月日配に復帰。２４年閉鎖機関となり新会社設立の際、日本出版販売株式会社に移る。３５年４月弘報課長を最後に退社。同時に新らたに結成された読書推進運動協議会に、常務理事・事務局長として就任。４１年度末退職。１９９６年５月歿。享年９１歳（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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