八代目正蔵戦中日記

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784790503040
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0076

内容説明

仲間や家族への愛情深く、芸人として清貧に生きた落語家正蔵の“人生史”は、戦中の東京の姿を知ることのできる一級の庶民文化史である。

目次

昭和十六年(十二月一日から)
昭和十七年
昭和十八年
昭和十九年
昭和二十年(八月三十一日)まで

著者等紹介

八代目林家正蔵[ハチダイメハヤシヤショウゾウ]
明治28年、東京生まれ。同45年に三遊亭三福(三代目円遊)に入門し「福よし」。大正6年に「橘家二三蔵」の名で二ツ目。同8年に「三代目三遊亭円楽」となり、同9年に真打ち昇進。昭和3年に「五代目蝶花楼馬楽」を継ぎ、25年に「八代目林家正藏」を襲名。56年に「林家彦六」と改名し、昭和57年歿

瀧口雅仁[タキグチマサヒト]
昭和46年、東京生まれ。芸能史研究家。新聞・雑誌等で寄席・演芸評、演劇評を執筆。恵泉女子学園大学非常勤講師。諸芸懇話会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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qoop

2
落語家・芸人に対する一種の変人幻想を裏切り、むしろ何ら変哲のない一個人の姿が浮かぶ。いや、八代目正蔵(当時は馬楽)の日記なのだから、端から変人幻想など持たずに読める訳だが。家族、戦争、芸への態度などから真摯な人柄が伺える。自身の言動への反省も多く、トンガリと呼ばれた一本気な性格の裏表が透けて見えるようにも感じられた。交誼を求めつつ喧嘩してしまう正岡容への判り易さと比べ、同業である志ん生への微妙(に感じたのだが…)な物言いに興味を惹かれた。2014/06/01

ばらけつ

0
当時馬楽であった彦六の正蔵の日記。落語。家族。戦争。金。喧嘩。日常のスケッチ。便所の汲み取り。警防部。正岡容。家族の為に落語で稼いでいる、と言う姿勢が強く出ている気がする。その為に、毎日のように、落語をして稼いだお金を克明に記録しているのが大きな特徴だと思う。他の芸人や、落語の世界そのものに対する思いを伺い知る事が出来る。八代目林家正蔵と言う芸人を改めて知る為に、とても良い一冊。6/10点。2014/11/04

toshokan-no-hito

0
長屋の師匠、彦六の正蔵が戦時中に遺した日記。戦時下の庶民の暮らし、芸界事情など興味は尽きない。懇意にしていたヤクザの山春など登場人物も興味深い。この本に触発されて小島貞二の著作を読む。2020/06/13

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