青蛙選書
洲崎遊廓物語 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 307p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790501695
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0039

内容説明

明治・大正・昭和と、吉原に次ぐ規模と格式を誇る花街。著者は昭和33年に売春防止法成立で遊里の灯が消える前夜に“洲崎パラダイス”と戦後呼んだ洲崎遊廓を初めて訪れて「初回」。30年後にその跡を訪ねて「裏」。元妓夫・遣手の古老らに話を聞き、遊廓史を書き上げて「馴染」。洲崎遊廓ノンフィクション。

目次

1 初会―プロローグ
2 裏―裏の裏そのまた裏の商売
3 馴染―遣手・安藤きわの場合
4 居続―妓夫太郎・山地辰の場合
5 素見―洲崎遊廓前史
6 付馬―廓の旦那と家族たち
7 後朝―エピローグ

著者等紹介

岡崎柾男[オカザキマサオ]
劇作家。演出家。日本文藝家協会々員、日本演劇協会々員、東洋音楽学会々員、公益財団法人すぎのこ芸術文化振興会顧問。多年にわたり朗読劇の作・演出を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ワッピー

28
芝木好子の原作と映画「洲崎パラダイス 赤信号」から遡上。明治21年の根津遊郭の営業停止を受けて新たに海際に開設され、昭和33年に廃止になった新遊郭の歴史を扱います。劇作家である著者の洲崎営業最終日の個人体験からスタートして、遣手体験者の安藤きわ、妓夫の山地辰両氏の語る遊郭の日常誌を堪能しました。人身売買禁止・芸妓解放令(明治5年)による娼妓の自由廃業ブームとそれを助ける救世軍の活躍も初めて知りました。本書に言及された各遊郭跡地を地図で確認し、知らずに通過していた街並みを思い出しました。東京の日蔭史として。2020/08/17

ナリボー

3
8/10 自宅に極至近の普通の住宅街が、かつては赤線地帯、遊郭地域として賑わっていたと知り通読。時代背景から実際に働いていた人へのインタビューと客観的で深い知識を得ることが出来た。2020/01/28

ナツ

2
洲崎球場の本を調べてて、たまたま見つけて読んでみたが非常に良かった! 洲崎遊廓・洲崎パラダイスという場所があったことも知らなかったが、遊廓から赤線への転換の様子からそこで生きている経営者、遊女、従業員、客、さらに災害や土地の事まで色んな方向からのアプローチでいわゆる風俗街のことが語られていて面白いうえに勉強になった!2016/03/14

光太郎

0
まあまあ2022/09/13

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