内容説明
文芸協会「人形の家」から最後の舞台「カルメン」までわずか八年足らずで散った名優・松井須磨子。身近で見た須磨子と島村抱月の愛憎劇の真相を知る人の生々しい回想記。
目次
早稲田穴八幡
人形の家
四十路の恋
高田邸の査問会
蔭の実力者
東京俳優学校
芸術座結成
有楽座初公演
大阪の宿
カチューシャの唄
地方巡業
松竹と契約
所作舞台
抱月の死
女ひとり
トランプ占い
正月五日の朝
夜明け前
著者等紹介
川村花菱[カワムラカリョウ]
劇作家。本名は久輔。明治17年2月、東京・牛込生れ。明治43年、早稲田大学英文科卒業後、藤沢浅次郎の東京俳優学校の教師となる。明治45年、有楽座の「土曜劇場」をはじめ演劇の実際活動にはいる。島村抱月の「芸術座」結成に参加、実務にたずさわる。解散後は新派にかかわって、脚色・演出、若手俳優の育成に尽力。昭和29年9月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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