目次
形容詞
いちじくにんじん
こども
文鎮
宗教
桃の葉
夏花
かたはら
暴力
ぎうちち
鬱
束の間
骨になりたい
無帽
塔中
狩られる人に
欲望
輪王蓮
声
夏の日〔ほか〕
感想・レビュー
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あや
24
長年歌集を編むことをやめていた黒木三千代さんの第三歌集。帯文は小池光さん。師、岡井隆さんとの永遠の別れを詠んだ歌が巻末にある。結社誌「未来」掲載の歌はほとんど収録しなかったという。 何をして食べてゐるのか分からない叔父などむかしどの家にもをりし/昼間からカップ酒のカラころがして枯れたる莢のような老ひびと/荻の葉の往古さやぎし西荻に家賃四万のすまゐせし人/東京の果ての団地にわが居りて聞きし孤独死見しゴミの部屋/大震災ありし日本が頼らるる瓦礫の処分とふ戦後処理/「偲ぶ会」用の数葉借りに来て先生に逢ふ素の先生に2024/04/29