内容説明
著者第八歌集。
目次
1章(2011~2014)(灯を落とす;鴉のつばさ;春の嵐;昨日の森;ジョーカー ほか)
2章(2015~2017)(風の感触;大帝の息;みずうみの眼;この星の面会時間;愛のことば ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
31
#短歌 p.20 鯉はいま飛び上がりしか月光をこなごなにして水面うごきぬ p.25 回すとき鍵というもの不安めき開けば黒々と海もりあがる p.27 真っ青に水槽タンクの塗られいて各戸に落とす水のきらめき p.31 山清水の水の売られるコーナーに森閑としてみずは立ちたり p.33 かつては沼なしりと伝う梅林に緋鯉のおよぐ夜もあるらん p.150 唐突にドラッグストアで干し草の香りをさがす感傷生活 p.170 ほれぼれと川の面を染めてゆく夕月がこの世を忘れがたくす #砂子屋書房 #佐伯裕子2021/02/28
あや
3
お母様を詠んだ歌、都市を詠んだ歌が好きです。タイトルも好きです。2019/11/09
スパナ
1
歌人の佐伯さんがどんな日々を過ごしてきたのか垣間見えるような歌集でした。「何もかも寿命よ寿命」っていいな。 1日の終わりを短歌で振り返ってみるというのもいいな、と思いました。2021/01/07