感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
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#阿木津英 #短歌 戦場とはそこいらじうに糞便の臭気のぼると書きとどめたり こぶし咲くその木のもとに石二つ平たきは犬にまろきは父に それは違ふそれは違ふとよぢれゆく嚢のごときおのれに耐ふる2016/06/14
kaizen@名古屋de朝活読書会
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#阿木津英 #短歌 #現代女性歌人展 鉄骨をさしあげて組む天蓋はガラスに雨のしづくをつたふ ほとばしる蛇口のしたに手のひらの窪をもてゆく口漱がむと 波の背をのぼりては舟滑り落つ最上の川の水面の堅さ 水幾すぢ巌の貌にほとぼしりただざまに落つ川のおもてに 荒磯波寄せくる聞こゆ巌窪の潮(うしほ)溜まりは昼の日さして あかときの海のおもてに青波のとがりの翳り生まれつつやまず2016/07/24