出版社内容情報
カルメラは今日がお誕生日。7歳になったから、お兄ちゃんと一緒に町に出かけられます。ずんずん進むお兄ちゃんについて行き、お洗濯のお手伝い。見つけたタンポポの綿毛を吹こうとすると、願いごとをするものだと教わり……
内容説明
カルメラはきょうがおたんじょうび。7さいになったから、おにいちゃんといっしょにまちにでかけられます。はやあしでずんずんすすむおにいちゃんについていくと…。
著者等紹介
デ・ラ・ペーニャ,マット[デラペーニャ,マット] [de la Pe〓a,Matt]
ニューヨーク在住の作家。創作執筆コースで後進の指導に当たっている。『おばあちゃんとバスにのって』(鈴木出版)でニューベリー賞受賞
ロビンソン,クリスチャン[ロビンソン,クリスチャン] [Robinson,Christian]
サンフランシスコ在住の画家。『おばあちゃんとバスにのって』(鈴木出版)でコールデコット賞オナー賞受賞
石津ちひろ[イシズチヒロ]
翻訳家、絵本作家、詩人。早稲田大学文学部仏文科卒業。『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。『おばあちゃんとバスにのって』(鈴木出版)で産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
32
新着棚で。たんぽぽの綿毛を飛ばす時は、願い事を心に秘めて……。カルメラの願い、叶いますように。ちょっと妹をうっとうしく思うお兄ちゃん。でも、やっぱり優しいお兄ちゃん。兄妹って、こんな感じなんだろうな。2019/10/26
わむう
31
お兄ちゃんと出かけられることになりご機嫌なカルメラ。でもお兄ちゃんに足手まといに思われる。願い事をしながらタンポポの綿毛を吹くと叶うと教えられて、願い事を一生懸命考えているうちに、こけてしまい綿毛は飛んでいってしまう。お兄ちゃんはそんなカルメラを綺麗な海が見える崖の上に連れていき、もう一度、綿毛を渡してあげる。貧しい国からアメリカにきた移民の生活を伝える絵本。2020/07/16
ねなにょ
24
7歳の誕生日、カルメラの願いは、おにいちゃんとおでかけできる7歳になること。最初は、ちょっと邪険に扱っていたお兄ちゃんだけど、転んで泣き出した妹を見たら、やっぱり優しいお兄ちゃんの顔が…。「夢をもってアメリカにやってきたすべての人たちへ」というメッセージから、実体験を絵本にしたのかな?2021/06/17
Cinejazz
19
ニュ-ヨ-ク在住の絵本作家が〝夢をもってアメリカにやって来た すべての人たちに〟捧げる <自由と希望>を詠った絵本。 カルメラ7歳の誕生日の願い事 ☆お兄ちゃんとお出かけできること ▷この国アメリカに戻って来ることの出来たお父さんが、カルメラをギュッと抱きしめてくれること ☆いつも忙しく働いているお母さんが、ゆっくり休んでくれること ☆大好きなキャンディがいくらだって食べられる「おやつマシン」がお家にあること・・・カルメラは、ブレスレットをジャラジャラと鳴らし 「自由の国アメリカ」での夢を膨らませます。2022/11/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
7歳の誕生日をむかえたカルメラは、念願のお兄ちゃんとのお出かけができます。ずっとついてくる妹にお兄ちゃんはちょっと冷たいけれど、ちゃんと気にかけてくれています。タンポポのわたげを吹くときは願い事をするものだと、お兄ちゃんに教えられ大事に持っているカルメラ。けれど転んでわたげが飛び散ってしまい…。「夢をもってアメリカにやってきたすべての人たちへ」とありますが、もしかして見返しの収穫をしている人たちが関係あるのかしら?タンポポのわたげから綿花を想像しました。2022/04/24