著者等紹介
ネルソン,カディール[ネルソン,カディール] [Nelson,Kadir]
アメリカ合衆国生まれ。絵本作家・画家。アフリカ系アメリカ人の文化や歴史をテーマにした作品で多方面で活躍するかたわら、1999年からは絵本も手がけ、数々の賞を受賞
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。文化出版局ならびに冨山房で児童書編集に携わったのち、現在は翻訳家として活躍中。青山学院女子短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺
69
絵本である。絵本のあの大判サイズに、このいかりや長介や青木功を思わせるインパクトのある表紙。「カッコイイ!」と思い、たちまち手に取る。少ないページ数ながらものすごくわかりやすいネルソン・マンデラ伝。実際の写真をモデルに使って描いたであろう絵の、ダイナミックで無駄なごちゃごちゃが無い感じが気に入った。眺めていたい絵ばかり。描いた著者の名前もネルソン。いろいろ思う事があっただろう。マンデラさんは人種差別撤廃に粉骨砕身したいわゆる志士である。投獄され、出て来た時にはおじいさん。そして何と大統領に。好きな一冊だ。2014/08/10
とよぽん
47
表紙のネルソンさんが呼び止めてくれた。図書館で。絵がとても素晴らしい。これを学童で読み聞かせるとなると、人種差別について話をしなければならない・・・。もうすぐ人権週間。2024/11/22
gtn
34
四半世紀を超える心身の拘束の間、少しでも彼の信念が揺らいでいれば、今の南アフリカはなかった。彼の勝利は、まだ人類に救いがあることの証左でもある。2021/10/03
月子
34
とてもわかりやすくて、いい絵本だと思いました◎2014/05/10
紅花
21
小5娘も小3息子も「アパルトヘイト」とい政策が理解できなかったようで、アメリカの奴隷制度、ナチスのユダヤ人迫害などの人種差別の交えて話をしながら読んだ。人びとの苦悩や躍動が伝わってくる絵。多くが投獄までの話で、その後の大統領の偉業やノーベル平和賞の話は書かれていない。多分、子供たちには、マンデラ大統領の偉業よりも、「アパルトヘイト」という人種差別が、すぐそこにあった事に驚いた様子。27年も投獄され76歳で大統領に就任したことに驚かされた上に、95歳という長命は、天が与えた命なんだろうか。2016/01/25