出版社内容情報
ワーリーはラーメン屋さんの割り箸です。早く使ってほしいのに、なかなか使ってもらえません。お寿司屋さん、レストラン、だれかのうち… 使ってもらおうと、訪ね歩きますが、だれも使ってくれません。しかたなく、元のラーメン屋さんにもどると…。
シゲタサヤカ[シゲタサヤカ]
著・文・その他/イラスト
内容説明
ワーリーはラーメンやさんのわりばしです。だれよりもはやくつかってもらいたいのになかなかつかってもらえません。せっかちなワーリーはラーメンやさんをとびだして…。
著者等紹介
シゲタサヤカ[シゲタサヤカ]
1979年生まれ。短大卒業後、印刷会社勤務を経て、パレットクラブスクールで絵本制作を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
144
ワーリーよ、なぜそんなに生き急ぐ? 身体が2つに行き別れてしまったら寂しいじゃないか。もう少しだけ我慢して、箸立ての中でゆったり過ごせばいいじゃないか。それでも、君は行くんだね……。ラーメン屋さんで出番を待つわりばしのワーリー。「ぼくをつかってよ」と存在をアピールしても、お客さんの手は通り過ぎ、なかなか使ってもらえない。「もういいよ!」と言い残し、出番を求めて店を飛び出したが……。食の風景を舞台にしたユーモアと哀愁を感じる絵本。そして、やはりこの本でもキャラクターには黒目がない(笑)。2013年7月初版。2016/05/14
Kawai Hideki
116
やる気にあふれ、ある意味「意識高い系」の割り箸・ワーリー君のお話。ラーメン屋で「俺を使ってくれ!」と息巻いているが、いつも他の割り箸が選ばれてしまう。とうとう、しびれを切らしたワーリー君は、「もういいよ」と、活躍の場を求めて新天地へ。ところが、おすしやさん、レストラン、だれかのおうち、と、場所を変えても、一向に使ってもらえない。最後に、最初のラーメン屋に出戻って来たところ・・・そこまで積もりに積もったフラストレーションが、最後のページで見事に解消される爽快感と潔さがすばらしい絵本。2015/10/18
nakanaka
71
シゲタサヤカさんの絵本は久しぶりでした。自分を使ってもらいたくて仕方がない割り箸のワーリーは他の割り箸より上に出てみたり、他の割り箸より派手な色をしていたりと自己主張が激しめです。しかし誰も自分を使ってくれないため「もういいよ」と捨て台詞を吐いて他の店に飛び出していくことに。自己主張が強いと周りから敬遠されることもあるといういい例ですね。最後に無事使われることになるわけですが切なさが残りました。2018/04/16
p.ntsk
50
ラーメン屋のわりばしワーリーはなかなか使ってもらえず、店を飛び出しいろんな店を渡り歩きます。わりばしの世界も厳しい!?(笑)シゲタサヤカさんの作品は絵もユニークだけど発想が面白いです♪ 2016/04/30
しゅわ
49
【図書館】最近ハマっているシゲタサヤカさん。今回の主役はやる気満々でだれよりも早く使ってもらいたいのになかなか使ってもらえない割り箸のワーリーくん。ラーメン屋さんを飛び出して…というものがたり。途中、立ち寄った繁盛レストランで「!!!」と母娘大喜びでした♪ 話の展開はシンプルで、韻を踏んでいる感じが心地よいです。小さなお子さんから楽しめる一冊でした。2015/09/23




