内容説明
降り積った雪たちは春が来る瞬間を待っていました…。寒い日に心あたたまるえほん。
著者等紹介
越智のりこ[オチノリコ]
東京生まれ
出久根育[デクネイク]
東京生まれ。『あめふらし』(パロル舎)でブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
60
高い空の上で、水は雪に変わった。でも積もると下の方にある雪は上から押されてじっとしていなければならず、とても辛いらしい⛄下の雪はてっぺんの雪に「春はまだ?」と何度も聞くが、いつも「まだだよ」という返事にガッカリ。ところが、春の芽が下の雪のお腹を押して出て来たよ🌱やっと春が来た様です🌳🍀🌳2024/11/03
はる
55
春の訪れは楽しいのに、何故だかしんみり。出久根育さんの絵がいいですね。ちょっとシュールで、でもとても愛らしいキャラクターたち。思わず微笑んでしまいます。ラストにはるさんが出てくると思ったのに~。2021/02/09
浅葱@
42
雪の子たちが、積もった雪の下から上に「はるさんはまだですか?」、上から下へ「はるさんはまだですよ」、と冬中、伝え合っている姿と声がとても可愛いです。そして春の知らせは思わぬところから(’-’*)♪ でも、わかる、わかる。そうだよね。北国のこちらは2ヵ月以上雪が積もるので、嬉しくなる春を感じられました。初、越智のりこさん、素敵なお話し。出久根育さんの絵が味のある可愛さ。でした。2014/06/22
chiaki
41
出久根さんの絵に惹かれて。降り積もった雪たちも、こうして春の訪れを待ち焦がれてるんだなぁ♡「はるさんはまだですかあ?」「はるさんはまだですよ〜」、下から上へ、上から下へのささやきを、私も耳を澄ませて聞いてみたいです。柔らかな草の芽がストローでくくぅっと土に染み込んだ雪たちを吸う仕草がなんとも愛らしい!とても好みの絵本です♡2021/03/19
anne@灯れ松明の火
31
読友さんご紹介。遠い方で。降り積もる雪。その下の方の雪たちは、こんなことを考えているのか~。作家さんって、すごいなあ。タイトルは「はるさんが きた」だけど、内容的には、はるさんを待ち望む話なので、全体にグレーのイメージ。最後に、青空が見えてきて、うれしくなる。雪も、最後に出てきたものも、出久根育さん独特な絵で、ユニーク。2021/03/01