内容説明
むかし、からすはまっしろなとりだった。それがまっくろけのからだになったのは…。日本民話。
著者等紹介
山口マオ[ヤマグチマオ]
1958年、千葉県生まれ。イラストレーター。’87年ザ・チョイス年度賞、’91年年鑑日本のイラストレーション新人賞受賞。作品に『猫じゃらし』(白泉社)『椰子・椰子』(小学館)『なりました』(鈴木出版)など多数
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
83
昔話絵本。昔、カラスは白い鳥だったのが、なぜ黒くなったか、というお話。その原因が、フクロウの染物屋。このフクロウ、鳥の羽をすてきな色に染めてあげるということが評判で大繁盛していた。ところが、カラスの「青がいい」「いややっぱ赤がいい」といった、優柔不断な要求に、そのまま応えているうちに短気を起こして染料を全部ぶちまけてしまう。全部の色がまざったカラスは真っ黒に・・・。「素人の顧客の意見を聞きすぎるな」という、Steve Jobsの言葉を彷彿とさせる物語であった。2015/11/08
ツキノ
10
図書館の書庫の絵本を読もうキャンペーン・195 日本民話。山口マオさんの版画がいい。ふくろうが腹をたてた表情、その後の行動がいい。だけど閉店しちゃうなんてね。2017/11/24
遠い日
9
ちょこっとだけ、ふくろう絵本固め読み。再話は誰とも書かれていませんが、絵は山口マオさん。力強い絵がお話のテンポを支えているよう。鳥たちへの染めもあっさりめ。カラスの注文にキレる場面はユーモラス。おかげでカラスな真っ黒になってしまいました。2021/08/02
ましろ
9
あるサークルでオリジナル脚本で制作された「ふくろうのそめものや」のペープサートを1年生対象に新入生歓迎会をしました。ふくろうが森の小鳥たちを色々な色に染めていくシーンでは「キレイ!」「可愛い」の声。オチの黒に染まったカラスがふくろうを追いかけるシーンには笑い声、いやぁ1年生は反応が可愛いです♪参考文献にこの本を置きました。色々な本が出てますが山口マオさんの版画イラストが味があって好きです♪白カラスが男前だと思います(^^;)2015/06/19
いっちゃん
8
白いカラスがいたら。幸せの象徴みたいなあつかいになるんだろうな。黒いし、物語でも、悪役が多いのかな。2017/07/04