内容説明
しろくておおきくて、りっぱなぞうはおうさまのじまんでした。でも、ほめられるのはいつもぞうばかり。おうさまはしろいぞうがにくくなり、ぞうをころそうとします。
著者等紹介
唯野元弘[タダノモトヒロ]
山口県生まれ。保育園や小学校での読み聞かせのほか、昔話の再話や絵本の構成などにかかわる
ひだかのり子[ヒダカノリコ]
横浜市出身。法政大学、文化服装学院を卒業後、服飾産業に携わる。教育機関勤務を経て、切り絵のイラストレーターとして活動中。日本児童文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わむう
32
インドの昔話。王様のご自慢の白くて大きくて美しい象。象に乗って外を歩くと皆が象を褒め称えます。王様、象にヤキモチを焼きます。そして「空を飛べ」と無理難題を押し付けます。腹が立った象使いは白い象に「一緒に違うところで暮らそう」と言い、空を飛び王様の元を去ります。すると違う国の優しい王様がここで暮らすといいと温かく迎えてくれます。失ってしまったものはどれだけ後悔しても取り戻せません。後悔あとに立たずです。 2021/01/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
インドの説話ジャータカ中の一篇『ジャータカ122空を歩く象』の絵本化。インドのマガダ王国ラージギルの宮廷にいた白いゾウのはなし。「愚かな者は せっかくの 自己の名声 生かせずに かえって それで 不利益の うずに巻き込む 他人まで。」という言葉を、本文では分かりやすく書かれています。2021/02/03
こどもふみちゃん
4
ゾウだけにインドのお話。少し物足りなかった。内容が割と薄かった。3・4・5・6・7・歳向け。2013/07/23
Sayaka
2
インドの昔話だそうです。あとがきを読むと、仏教の教えを子供に分かり易く絵本にしたものだそう。煩悩(嫉妬心)を捨て、共に認め合う事の重要さを説いています。2016/07/09
ケニオミ
2
鈴木出版のインドの昔ばなしシリーズの一話です。神々しいまで美しい白い象。持ち主である王様は、皆が自分ではなく、象に賞賛の言葉を惜しまないことから、あろうことか象に嫉妬してしまいます。悪意を抱いた王様は、象を谷底に落とすため無理難題を突き付けますが・・・。ランボルギーニやポルシェを持っている人が、自分の車に嫉妬するなんて考えられないけどね。2013/05/04