鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち
大地のランナー―自由へのマラソン

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784790232582
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

人種差別をなくすにはどうすればよいのか……。主人公サムが選んだ道は、闘争ではなく、走り続けることでした。当時南アフリカ共和国では黒人はオリンピックに出られませんでしたが、あきらめることなく走り続けたのです。実在の人物をモデルにした物語。

内容説明

南アフリカ共和国でつづいていた人種差別に、武力ではなく、走ることで立ち向かおうとした一人の若者がいた。人としての誇りと尊厳をかけたレース。

著者等紹介

リオーダン,ジェイムズ[リオーダン,ジェイムズ][Riordan,James]
1936年イギリス、ポーツマス生まれ。児童文学作家、小説家。複数の大学で教え、ジャーナリストでもある。幼少期に戦争を経験し、若者と戦争をテーマとした作品を発表しつづけ、カーネギー賞、ホイットブレッド賞などにもノミネートされる。2002年には、南アフリカで開催されたオリンピック・コングレスで基調講演を行うなど、幅広く活躍。2012年死去

原田勝[ハラダマサル]
1957年生まれ。東京外国語大学卒業。英語圏の児童文学、とくにヤングアダルト向けの作品を中心に翻訳活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Chiyo K.

14
アパルトヘイト時代の南アフリカ。反体制運動を武力で鎮圧され、主人公のサムが家族を失う冒頭が衝撃的。その後サムは叔父に引き取られ、大自然の中で家畜を追いながら走り続ける。走ること、そして黒人として国を代表して走り、暴力に訴えず、白人と比べて劣ることなどないと証明することが、サムの希望になる。なぜかスポーツと黒人に関わる歴史に詳しい叔父さんの講釈が面白い。実際の黒人ランナーがモデルで、実際の事件なども具体的に挿入されている。ラクビーで話題になった南アだが、分断と差別の苦しい時代があったことを知ることができる。2020/05/16

tellme0112

9
鈴木出版の海外児童文学シリーズ、最初の一冊目はこの本だったか…。(まだ、さかのぼるかもしれないけど)この秋、図書館にあるリストを読み切る予定です。内容は覚えていたけど、子どもが主人公と年齢近くなったために感じられる差し迫った現実感がたまりません。全然違うわ~。よく、腐らずに走りきったと思う。途中で挫したり、いろいろな選択肢の中で別の道を選ぶ子たちも多かったろうな。2017/09/15

頼ちゃん

6
アパルトヘイトに、走ることで抵抗した黒人の少年の話。若い人はだんだんアパルトヘイトのことも知らなくなってくるかもしれないので、こういう本を読んでほしいなと思う。 又マラソンと言うスポーツの小説という点からもおもしろかった。作者はソビエトのスポーツの研究家でもあるそうです。オリンピックの歴史やアベベの話も面白かったです。2014/11/23

奈良坂葵

4
アパルトヘイト下の南アフリカで、黒人として初めてのオリンピック選手を目指すサム。ネルソン・マンデラ氏も登場。過去の差別や解放などを知るのに中学生にも読みやすい。2013/12/02

ゆら

4
南アフリカ共和国での事実をもとにしたフィクション。武器も何も持たない黒人に警察が突然銃弾を浴びせたのには驚いた。その後の黒人の扱いもひどいものだった。そんな中で武力ではなく自分の足で白人を圧倒し世界中に存在を知らしめた主人公、サム。冒頭はとても重かったが、サムが走っている場面などは臨場感にあふれており、また、多くの人がサムに注目しているのは見ていて清々しかった。2013/12/17

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