内容説明
アフリカ、マラウイで、エイズと貧困の中をけんめいに生き抜こうとする子どもたちの物語。
著者等紹介
エリス,デボラ[エリス,デボラ][Ellis,Deborah]
カナダ、オンタリオに生まれる。17歳のころより非暴力の政治活動に参加、高校卒業後は平和運動や女性解放運動に身を投げる。現在は、トロントの女性用グループホームでカウンセラーとして働きながら執筆活動を行っている
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京に生まれる。文化出版局、ならびに冨山房で児童書編集に携わったのち、現在は翻訳家として活躍中。玉川大学、同大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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扉のこちら側
72
2018年503冊め。マラウイで国民的人気のラジオドラマの子役をしている少女が主人公。タイトルのヘブンショップは彼女の父が経営する棺屋の名前。父がエイズで亡くなり、きょうだいがバラバラに生きなければならないこと、エイズ患者の家族であることを隠して生きなければならない悲しみ等、マラウイの孤児達の悲しい現状が描かれている。流転の末にたどり着いた祖母の家で悲しみの果てに必要とされる自分に気づき、心と生活の再建を図る子ども達の姿はたくましかった。2018/08/15
Olga
2
エイズで家族を失ったうえに、無知な人々のせいでいわれない差別・迫害を受ける子どもたちの姿が痛々しい。けれど、そこで屈することなく、現実を受け止め、将来へ希望を持つ姿がすがすがしかった。2010/04/18
ユウキ
1
主人公ビンディの姉ジュニは13歳で母を亡くし葬儀や親戚の相手、弟、主人公の世話、家事をこなしてきた。そして3年後再びエイズで父を亡くす。世界で最もエイズが猛威を振るうマラウイの悲しい現実。そして貧しさと無知ゆえに財産を横取りし、ひどい扱いをする親戚たち。ビンディの性格があんまりよろしくないのがいい。作品を通してビンディよりジュニの受難に満ちた半生の方に想いがいく。 2023/04/24
R_Murakami
1
両親をエイズで失った少女の物語。2013/03/23
kuri
1
◎アフリカの現実。物語だが、ここにある。2007/09/19