内容説明
在家の人・維摩居士が、十大弟子や菩薩衆を相手に丁々発止、彼らのあやまりを鋭く指摘してほとけの教えを深く、華麗に説き聞かせる『維摩経』。女性信者・勝鬘夫人がおシャカさまに許されて、人々にほとけの教えを説く『勝鬘経』。数ある大乗経典のなかでもとくに型破りで痛快といわれるふたつのお経を取り上げて、真の教えとは何かを、雄大に描く。
目次
1 清らかな世界
2 維摩居士
3 からっぽの部屋
4 末利の結婚
5 勝鬘夫人
6 煩悩とともに
ひろさちやのまんだら漫歩録―無宗教の日本人の不幸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
16
優れた在家信者である維摩居士や勝鬘夫人を称えるお経です。心に残ったは、①p.31 この世界が汚れているのではなく、そう見える人の心の方が汚れているのだ→人は兎角自分の偏見によって善悪を判断しますが、本来、みんな美しいのだ、と。②p.55 本来の瞑想とは→私は「私欲を滅却し、真理に合一すること」と解しました。即ち、全ての繁栄、共存共栄に努めること。③p.136 勝鬘経の十大受(10の誓い)→②の感想と同じです。④p.137 総てを幸せに。⑤p.151 「迷惑をかけない」など、思い上がり以外の何物でもない。2019/09/30
-
- 和書
- 世界のへんな肉