内容説明
「一生懸命汗をかく稽古」だけでは上達しない。異国で剣の道を探求した八段剣士が説く、心を打ち合う剣道、勝って打つ剣道、風格のある剣道への道。
目次
第1章 私の剣道再発見
第2章 「基本」とは何か?もう一度考え直してみよう(「構え」と「一拍子の打突」;足さばき ほか)
第3章 自分に合った稽古法、上達を可能にする稽古法を考えよう(「強い剣道」よりも「できた剣道」;「打たれること」をいやがらずに、中心を鍛える ほか)
第4章 自分の剣道の幅を広げるために(「気」と「呼吸」;形稽古、古流、居合 ほか)
第5章 先入観、固定観念をなくそう(剣道は難しいか?;守破離 ほか)
著者等紹介
好村兼一[ヨシムラケンイチ]
フランス剣道連盟顧問、パリ在住。昭和24年生まれ、東京大学3年時に全剣連派遣学生指導員としてフランスに渡り、以後、現在まで30年以上、フランスで剣道指導に携わる。平成14年11月八段取得。自由業(翻訳業)を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鉄人28号
14
☆☆☆☆ 剣道を修行する上でも、また指導する上でも大変有効な書物である。剣道を学ぶ上での心の持ち方や、剣道でよく使われる言葉や技法の解釈について目から鱗の解説がなされている。2021/10/05
タカシール
11
終盤に、剣道の太い幹は「生涯剣道」とある。著者・好村先生の意図がここでようやく理解できた。現代において剣道ができることの幸せを感じさせてくれる。この一文に好村先生が『伊藤一刀斎』で表現したかったことがどっと伝わってきた。なかなか稽古に参加することもままならないが、それでも自分は幸せなのだと思える。この本とめぐりあったことも幸せの一つ。座右の一冊にして迷ったらすぐに読み返したい。2016/06/16
江本正輝
0
色々とためになる。 一事を極めることは、万事に通ずるということでしょうか。2015/08/31
のび太
0
この本は昇段審査の時に参考にしました。フランス在住の好村先生の剣道修行記ですが1つ1つの稽古が非常に参考になりました。異国での稽古で八段に合格されるとは驚きです。繰り返し読むことをお薦めします。2013/02/07
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