内容説明
「剣道を語るとき、父はいつも実生活におけるごくありふれた例を引いて、実に解りやすく話してくれました」終生剣の道を求め学んだ熊本の八段範士・一川格治は、大切な教えを細やかに書き遺していた。その溢れんばかりの紙片を息子である一川一が読み解く。一つひとつの文に、剣道人として、人間として忘れてはならない心得が詰まっている。
目次
第1章 教えを読み解く(日々に創作する、それが剣道である;気持ちよく打たれるこということ;金峰山に打ち跨って…;「浴場では質問するものではない」という注意に恥じる ほか)
第2章 紙片の山から(当世修行者気質;日本民族の遺産たる剣道を学びたい;大工鉋の秘術(山岡鉄舟の一文より)
「心外無別法」の教えるところ ほか)
著者等紹介
一川一[イチカワハジメ]
昭和22年、一川格治範士の三男として熊本市に生まれる。剣道と二天一流の手ほどきを父から受ける。鎮西高校から国士舘大学に進み、卒業後、教員として母校・鎮西高校に勤め現在に至る。全日本選手権大会、全国教職員大会、国体、全日本東西対抗大会などに出場。剣道教士八段
高山幸二郎[タカヤマコウジロウ]
昭和22年、秋田県横手市に生まれる。雑誌編集を経てフリーとなり、中学1年から始めた剣道の経験を活かして、剣道など主にスポーツ関連の記事を執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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