内容説明
不世出の名人が語る、技、試合、形の極意。有信館中山博道は、明治・大正・昭和(前期)の三代にわたり、修道学院高野佐三郎と東京の剣勢を二分した。死ぬればそれまで、稽古に血を吐き骨身を削る日々を重ねたかれは、剣道、居合道、杖道の三道を極めて名人の名をほしいままにするとともに、多くの子弟を育成して有為の人材を剣道界に送り出した。本書は博道が斬道に精進する人々へ語り残した貴重なメッセージである。
目次
最後の武芸者
剣道口述集(居合の事;形の事;術の事;試合の事;稽古の事;修業の事;礼の事;師の事;門人の事;趣味の事)
神道無念流伝承形全解―善道解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨッシー
2
○ 人として正しければ剣もまた正しい。逆もまた真なりと考え、これからも精進したいと思います。2011/09/09
おとや
0
剣道だけを稽古していた頃であれば、中山博道先生の形を重視する述懐はなかなか響かなかったかもしれないが、形を中心とする槍術、杖道を稽古するようになり、形の奥深さ、難しさ、面白さを痛感するにつけ、先生の述懐がいちいち心に刺さる。本書には神道無念流の形解説が掲載されているが、流派を稽古している方には役立つだろうが、門外漢には少々敷居が高い、というより、師に就いて稽古しなければどうにもならないな。2014/01/24
秋水
0
ひとつの道を究めた人の言葉だからか、ほかのことにも当てはまるので勉強になった。2012/12/16