出版社内容情報
ラズベリー・パイとPICマイコンを使って量子演算電卓の製作にチャレンジします.また,重ね合わせの原理や干渉といった光の実験を通して,量子コンピュータの挙動を理解します.難しい数式は極力使わず,手を動かすことを優先しました.
内容説明
ラズベリー・パイとPICマイコンを使って量子演算電卓の製作にチャレンジします。また、重ね合わせの原理や干渉といった光の実験を通して、量子コンピュータの挙動を理解します。
目次
第1部 基礎知識から光の実験まで(ニュータイプ計算機量子コンピュータの現状 なぜ知っておく必要があるのか;従来とは違う原理の計算機がもたらすもの 広がる世界;従来のコンピュータのビットとは根本的に違う 数式なしから始める ほか)
第2部 ラズパイ電子工作(研究者じゃなくても知っておきたい時代が来ている エンジニア的量子コンピュータのすすめ;1量子ビットを1PICマイコンで実現してみる 今回作るもの…擬似的な量子演算電卓;まずは1ビットからはじめる PICマイコンによる1量子ビット演算電卓の製作 ほか)
第3部 PCでためす(Pythonで動作するQiskit 量子用ライブラリを試す;アルゴリズムの解読と量子回路の実装 最初に見つかったアルゴリズムをシミュレーションしてみる;量子コンピュータに必須の誤り訂正 ほか)
著者等紹介
藤井啓祐[フジイケイスケ]
2011年3月京都大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。2019年4月から、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻、教授。大阪大学量子情報・量子生命研究センター副センター長、理化学研究所量子コンピュータ研究センターチームリーダー、情報処理推進機構(IPA)未踏ターゲット事業プログラムマネージャー、東京大学工学系研究科物理工学専攻客員教授を兼任。株式会社QunaSys最高技術顧問
武田俊太郎[タケダシュンタロウ]
1987年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科准教授。博士(工学)。専門は量子光学・量子情報科学。2014年に東京大学大学院工学系研究科博士課程を修了後、分子科学研究所での職を経て、2019年より現職。これまで光を用いた様々な量子技術の研究に関わっており、現在は独自方式の光量子コンピュータ開発に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。