内容説明
今日、携帯電話や家電、自動車、事務機器、産業向け機器など、産業/民生のあらゆる場面で組込みシステムが広く使われています。組込みシステムで使われる要素技術の分野は多岐にわたっていますが、それらを体系化する試みはほとんど行われておらず、あいまいなまま開発・研究が進んでいる現状があります。そこで本全集では、あいまいになっていた、組込みシステムを開発するための要素技術を整理・体系化し、初心者にもわかりやすく解説していきます。
目次
第1章 総論
第2章 組込みシステムの事例
第3章 システム開発の全貌
第4章 ハードウェア要素技術
第5章 組込みソフトウェア要素技術
第6章 ソフトウェア開発技術
第7章 グランドチャレンジ
著者等紹介
戸川望[トガワノゾム]
1997年早稲田大学大学院理工学研究科電気工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。現在、早稲田大学大学院基幹理工学研究科情報理工学専攻准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
65
組込システムにおける幅広い情報を取得するための教科書。例として、機械が最終目的ではないカメラと、機械の挙動が人体に影響を与える可能性がある改札という話題で均衡が取れている。工業高校2年または大学1年の教科書としてお勧め。組込システムで難しいのは安全関連するシステムと安全に関係があまりないシステムの方向性の違い。安全関連システムでも、機械安全システムとそうでないと方向性が違うかも。第3章のシステム開発の全貌で、機械に関する記述、安全に関する構成要素が少なく、安全に関係ないシステムを想定しているかも。2014/09/13
オザマチ
3
組み込みシステムについて、広く浅い解説をしてくれます。ハードとソフトのどちらかに偏っているということも無いので、個々の技術について学ぶ前に全体を知るため目を通しておくと良いと思います。2013/01/02