内容説明
身近な自然エネルギーの利用方法としてマイクロ風力発電が注目されています。本書は出力数百Wクラスの風力発電機を実際に設計し、製作方法を詳解した解説書です。ネオジウム磁石を使った多相交流発電機を自作したり、NACA翼型に基づくブレードを型枠とFRPによって作る過程は初めての人にも手作り工作の参考になるでしょう。
目次
第1章 風力発電の基礎―種類と特徴、原理と用語、取り出しうるエネルギーなど
第2章 風力発電用の発電機―発電機の原理と構造、要求される発電特性、初期に製作した発電機
第3章 発電機の製作―工作用工具類の基礎知識と500W級/700W級風力発電機の製作
第4章 ロータ・ブレードの基礎と設計法―基礎知識、設計法と考慮すべき事項、ロータ・ブレードの工夫
第5章 ロータ・ブレードの製作―木材、発泡スチロール、FRPなどによる製作の実際
第6章 ロータ・ブレードの測定と考察―ブレード特性の測定法と測定結果から最適条件を導出する
第7章 バッテリ充電制御装置―風車発電の特性、充電制御回路、バッテリの知識、安全対策回路
第8章 風力発電機の安全対策と設置―強風時の安全対策と風力発電機の設置場所や設置方法
第9章 風速計と発電量記録計の製作―風速と風速計の基礎知識、風速計の製作と実測例など
著者等紹介
久保大次郎[クボダイジロウ]
1938年三重県に生まれる。1957年東京芝浦電気株式会社入社(現(株)東芝)。1989年(株)東芝半導体事業本部民生用半導体システム担当技師長。1993年東芝半導体システム技術センター所長。2000年ACテクノロジーズ(株)を設立。社長就任。現在、同日本風力エネルギー協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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