内容説明
本書では、リンカとローダについて、実践を交えながら説明します。コア・ダンプからの実行再開やリンカの自作など、興味深い実験も行います。
目次
第1章 リンカとローダの役割
第2章 ELF形式の解析
第3章 ライブラリ・アーカイブの解析
第4章 実験―リンカで遊んでみよう
第5章 リンカ・スクリプトの役割と動作
第6章 リンカ・スクリプトを使った実験
第7章 コマンド・ライン指定による動作の違いとリンカの利用法
第8章 ローダの原理と簡易ローダの作成
第9章 コア・ダンプの解析
第10章 簡易リンカの作成
第11章 共有ライブラリの使い方
著者等紹介
坂井弘亮[サカイヒロアキ]
1973年東京都生まれ。1999年~(株)PFU勤務。ネットワーク製品のハードウェア・ソフトウェア開発に従事。現在、富士通(株)に勤務。ネットワーク製品の開発業務に携わるかたわら、PC‐UNIXハッキング、雑誌記事の執筆、FPGA設計、独自OSの作成などで活動中。論理言語、組み込みシステム、FPGA、組み込みOSなどに興味がある。最近は学習向けの自作組込みOSである「KOZOS」の開発を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
81
参考文献にあるLinkers & Loadersは斜め読みしただけで、自分ではこういう道具は作らないだろうと勝手に思っていた。本書では簡易リンカの作成と、道具の作り方まで有るのがすごい。「setjmp()とlongjmp()」というコラムが1頁に入りきらず4頁になっているのに、節にしていないところも興味深い。https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/51709d5989204ef2a3712014/10/20
ますみ
2
ELFの構造やリンカ、ローダの動きプログラムのスタートアップルーチと説明してくれる。さらに簡易のリンカやローダ、ELFのバイナリ解析ツールを実際に作っている。 ELFやリンカ、ローダの動きを学ぶことでCへの理解も進んだ。2017/11/13
1
コンパイラあればリンカ・ローダありだが、解説本が異様に少ない。稀有な本だと思う。ELFファイルにも詳しくなれる。サンプルコードはCQ出版社サイトからDL可能。「C言語のプログラムはmain()から実行される…なんで?」となる人におすすめと思う(その解説が全てではないが)。私はそうだった。2016年に購入し、2022あたりにp.160まで読んで一度積み、最近残りを流し読み。この知識量に至るにはどれだけ経験が必要なんだろう。コアダンプから再実行できるのはすごいと思った。x86アセンブラが読めるとよりよいかも。2024/06/27
yku
1
リンカの仕組みや動作に関して知らないことばかりだったのでタメになった2010/10/11
kakkun61
0
リンカーとローダーが何するものか知らなかったから読んだ いろいろ知らないこと知れてよかった 仮想メモリーも関係することが分かった2024/11/28