内容説明
DATやCDプレーヤの“オーバサンプリング・ディジタル・フィルタ”、カラー・テレビジョンにおけるYC分離用の“櫛形フィルタ”など、さまざまな電子機器やディジタル回路においてディジタル・フィルタが使用されるようになってきた。本書は従来のディジタル・フィルタに関する教科書ではあまり触れられていなかった具体的な設計と構成の方法および周波数特性の解析方法を中心に、実用性を意識して書き下ろしたものである。
目次
第1部 ディジタル信号処理の基礎(ディジタル・フィルタとは何か;信号とシステムの表現法とフーリエ変換;z変換とシステムの安定性)
第2部 ディジタル・フィルタの設計(ディジタル・フィルタの導入;伝達関数の設計;ディジタル・フィルタの構成)
第3部 ディジタル・フィルタの実現と最適化(DSPによるディジタル・フィルタの実現例;マルチレート信号処理の原理と応用;固定小数点ディジタル・フィルタの最適化手法)