内容説明
お江戸は神田の小間物屋、27歳ちょい年増、甘いものには目がないけれど、美肌の執着、果てはなし。すっぽん、火消が大の好き、でもって、財布はスカンピン…良しも悪しきもこの世のすべて、笑って怒って一年終わる―あぁ、こんな時代に生きてみたかった!江戸の女房の、せわしな楽し毎日。
著者等紹介
木内昇[キウチノボリ]
1967年、東京生まれ。出版社勤務を経て、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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なゆ
93
このままずーっと読み続けていたい面白さ!江戸の女房“お葛(27)”の一年を綴った日記。ぐうたらで調子のいい夫と小間物屋を営み、子ども2人と使用人の清さんとの日々の暮らし。生活は苦しいながらも、季節おりおりの行事を楽しみ、いろいろお節介も焼き、亭主の愚痴を書き連ね、粋な火消や鳶の男衆にうっとりし、甘いもんで憂さをはらしながらも明日からのダイエットを誓う。お葛さんに親近感バリバリ。なんだかんだで亭主イチバンなのがバレる瞬間があったりして微笑ましいったら。“楽しく生きるも不満に溺れるもその人次第”、ホントだね。2019/12/01
nico🐬波待ち中
79
おかしなもんだ、生きるってのは!江戸の長屋の小粋な人間模様。気持ちのいい位にカラッとした長屋のクセ者揃いの江戸っ子達はツッコミ所満載の面白さ!主人公のお葛さんの呟きには笑いっぱなし。いつも素寒貧に悩み、喧嘩っ早くてお調子者のご亭主を怒鳴り、太ったことを気にしつつ甘いものに目がないお葛さん。「人は泣かなくとも生きていけるけど、笑わなきゃ生きていかれないんだ」心に染みるセリフにもちょっとしんみり。特に事件も謎解きもない、江戸庶民の何てことのない日常…なのにこんなにも愛しい!お、いつもの調子が出てきたよ!2017/06/20
aoringo
67
江戸時代、神田の小間物屋の女将さんが日々の暮らしを日記にして語る。当時の四季折々の風習がよく分かり、学びながら楽しめた。長屋の人達のつつましいけど賑やかな暮らしぶりが生き生きと綴られていて、自分の江戸文化に対する印象が変わった!限られたお金や時間の中でいかに豊かに生きるか知恵をもらえた気がする。火消や鳶のイケメンにときめいたり、甘いものをつまみ食いしたり、夫に内緒で無駄遣いしたり・・しっかり者で世話焼きの語り手、お葛の人柄が人間味があって良かった。2018/09/20
はる
66
小間物屋女房が記した一年の日記。大きな事件があるわけではないけれど、流行りの食べ物や娯楽、季節の行事など、江戸庶民の息遣いが伝わってきて興味深く面白かったです。いかにも江戸っ子らしい主人公夫婦と近所の人たちとのやりとりが楽しい。かつかつの生活の中でも明るく過ごす庶民のたくましさがいいですね。住み込みの職人清さんと隣家の娘おさえの恋の行方も物語の魅力です。2016/05/05
たいぱぱ
65
時は現代。作者が住む大正元年に建てられた古い洋館の屋根裏に、突如現れた江戸時代の小間物屋の女房の日記。作者がこの日記(元旦から大晦日まで)を現代語訳するという趣向です。日記の現れ方が梨木香歩の『家守綺譚』を思い起こさせわくわくしました。日記形式なので最初は読み難いけど、クセの強い江戸っ子たちの生活に徐々に入り込めました。しか~しっ!言葉にできない感情を呼び起こすいつもの木内節がなく、最後に至っては「えっ!これで終わり・・・」。せめて現代と何かしら上手くリンクさせて欲しかった。2018/08/22
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