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内容説明
12歳のある朝、私は自転車に乗って学校へ向かった―いつもと同じように始まったはずのその日、サビーヌは見知らぬ男に誘拐されてしまう。連れていかれたのは、幅99cm、奥行き2m34cmしかない地下の隠し部屋。黄色く塗られた壁に四方を囲まれた不潔な穴蔵で、死に脅える日々が始まった。与えられたのは腐りかけの牛乳に、カビの生えたパン。その穴蔵から出られるのは、“受難の部屋”で男の性的虐待に耐えるときだけ。もう二度と家族に会えないかもしれないと思い始めたとき、ついに―ベルギー中を震撼させた、連続少女監禁殺人犯のもと80日間を生き延びた少女の激白。
目次
第1章 1996年5月28日、朝
第2章 閉じこめられて
第3章 孤独と恐怖との闘い
第4章 届かない母への手紙
第5章 やってきた“友達”
第6章 80日目の救出
第7章 「ただいま」の瞬間
第8章 事件は終わらない
第9章 デュトゥルーという悪魔
第10章 狂騒の終わりに
著者等紹介
ダルデンヌ,サビーヌ[ダルデンヌ,サビーヌ][Dardenne,Sabine]
1983年ベルギー生まれ。12歳のとき、自転車で通学途中に誘拐される。80日もの間、男の家の地下の隠し部屋に監禁され、虐待を受けた
松本百合子[マツモトユリコ]
上智大学仏文学科卒。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
youyou88
10
暗くて狭くて汚い穴倉に80日間も閉じ込められ、性虐待を受けていたたった12歳のサビーヌ。 過去と向き合い決別するためにこの本を書いたそう。 世の中には恐ろしい経験をした人がいる。 この本を書いたサビーヌもそう。 私だったらとても耐えられそうもない…。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11259066308.html2022/06/17
マリコ
0
殺人犯に監禁された少女の告白。衝撃的な内容ながら、本人の文章にできるだけ手を加えないようにしているのか、読み物としては文章がこどもっぽいです。★★★☆☆