内容説明
『メタルギア・ソリッド』シリーズで、ゲームの世界に新たな地平を切り開いてきたゲームデザイナー小島秀夫。彼の原点ともいえる映画についてみずから書き尽くした珠玉の映画評。
目次
小島秀夫を創った映画群(パピヨン;ある日どこかで;奥さまは魔女 ほか)
小島秀夫が綴る『MGS』的映画紹介(大脱走;ナバロンの要塞;ニューヨーク1997 ほか)
僕の好きな映画
特別対談 小島秀夫vs田沼雄一(2004年上半期公開の映画ベスト5;2004年下半期公開の映画ベスト5)
スペシャル・インタビュー 小島秀夫、映画を語る
著者等紹介
小島秀夫[コジマヒデオ]
1963年8月24日、東京・世田谷生まれ。1986年コナミにプランナーとして入社。1987年初監督作品「METAL GEAR」でデビュー。その後「SNATCHER」「POLICENAUTS」など数々の作品を世に送り出し、つねに質の高い作品創りは多くのゲームファンの信頼を獲得していく。ゲーム業界屈指の映画好きとしても知られ、コメンテイターや映画評などの仕事もこなしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドン•マルロー
13
新鋭コジマプロダクションより「Death Stranding」が発売されたことを契機に読んだ。MGSは日本産のコンシューマーゲームにおいて最大最良の作品のひとつであるが、その生みの親である小島監督のクリエイターとしての素養がいかにして磨かれていったか、本書はその一端を教えてくれる。そもそもMGSは映画とゲームの混血児のような作品であり、それが好悪の別れるところであろうが、それを十分に理解していても監督がこれほど映画から多大な影響を受けていたとは知らなかった。列挙される映画が奇をてらっていないところも良い。2019/12/09
スプリント
4
単なる映画評論だけでなく著者が手がけたゲームの制作裏話や信条も絡めて書かれているので小島作品に興味がある人におすすめです。2015年夏時点で制作環境から切り離されてしまったことが伝えられていますがまだまだその作品を楽しみたいので復活を切望します。2015/08/11
えふのらん
3
(良い意味で)大仰なゲームをつくる人の仰々しい映画評論。批評家のように一定の価値基準に基づいて評論するのではなく、ゲーム屋に引用できそうな仕掛けやデザインに焦点を絞っているのが非常に面白かった。変に文芸映画に手を出していないのも良い。そんなに映画をみない人でも、この本を片手にレンタル屋へ行き彼の視点に立って観れば、まずハズレを引くことはない。 個人的には本に詰まっている映画のほぼ全てがハリウッドのアクション絡みの映画なので、「僕の体の70%」は映画ではなくハリウッド映画として欲しかった。欲張り過ぎかもしれ2013/10/05
ショーリ
3
小島監督が『MGS』を作る際にインスパイアされた映画や、思い入れのあるドラマなどを紹介する一冊。ハンパじゃない映画愛を感じました。もっと映画が観たくなった!2013/03/11
我が家のぶしさま。
2
これはゲームデザイナーである小島秀夫氏による映画評である。あらすじや印象に残っているカットやシーン、そして観たときのエピソードなどが丁寧に書かれている一冊。