内容説明
高度成長の中で、かつての農村にあった生命力ある自然や生活は失われていった。その現実を目の当たりにし、急ぎゆく社会とは一線を画して30年に渡る農的生活を送ってきた著者。そこで培われた、地の力を生かした有機無農薬の作物づくり、手仕事の数々、そして“リンカランの畑”などが、若い世代を中心に静かな共感を呼んでいる…。栃木県・藤岡町の農家に生まれた生粋の農業人、町田武士さんによる初の著書。
目次
第1章 “百の姓”を生きる
第2章 農家に生まれて
第3章 “わら一本の革命”との出会い
第4章 私は藤岡の変わり者
第5章 社会運動で見えてきたもの
第6章 「野良仕事」と「手仕事」
第7章 野菜に教えてもらったこと
第8章 寄り道、回り道も悪くない
第9章 内なる自然を呼び覚ます
第10章 しあわせのコットンボール
第11章 体験できる場所づくり~渡良瀬エコビレッジセンター~
著者等紹介
町田武士[マチダタケシ]
1954年、栃木県藤岡町生まれ。若い頃に全国各地の共同体をめぐり、自然農法の提唱者福岡正信氏や、天然農法の提唱者藤井平司氏のもとで学び、農業に従事。地元で30年に渡り、無農薬・無化学肥料の作物づくりをしつつ、自給自足的生活を送っている。現在は和綿を復活させる「しあわせのコットンボール」プロジェクトを行う一方で、循環型・持続型社会を地域で実現するための体験型施設「渡良瀬エコビレッジセンター」の拠点となる工房づくりを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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