内容説明
休暇中に公爵家の蔵書を整理することになった銀行員のエドワード。そこには『キムメリア人の国への航海』という、14世紀に書かれた幻の古写本があるはずだという。もしそれが発見されればものすごい価値を持つという書物だ。いったいそれはどんな書物なのか?本当にここにあるのか?そしてなぜ公爵夫人はそれを捜しているのか?エドワードは中世学専攻の女子学生マーガレットの力を借りて、すべての謎解きに挑むのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つゆり
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あるのかもわからない本、贋作といわれる本、暗号が隠されているという本を探し出し、暗号を読み解くところまではよかったのに、最後は裏切りがあり、盛り上がった気持ちが行き場をなくしたまま終わってしまった。けれど、主人公がまた仕事に戻っていくことは、人生の中のつかの間の冒険を終えて日常に戻るだけでありながら、主人公自身が冒険する前とは明らかに異なる人間になっているのではないかと思う。 「本」の意味が今とは違った時代の本のことが書いてあって、知識面でも楽しめた。2017/11/05
H.S
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最後もう一捻り欲しかった…2014/09/28
Mario
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☆☆☆2014/06/15
mejiro
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主人公はエリート投資銀行員。だが形だけ。大富豪である公爵夫妻に出会うためだけの設定に思える。登場人物の思考や行動が唐突すぎてわからない。ゲームではなく幻の本を詳しく書いたほうがおもしろかったかも。文章もいまいち。著者は書評家らしいが自分の本はどう評価してるのだろうか。書評と創作の能力は別物だと思った。2013/09/22
timeturner
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『ダ・ヴィンチ・コード』や『薔薇の名前』みたいな謎解きかと思ったら違った。古書に関する知識は散りばめられているが、それと同じくらいの割合でロール・プレイング・ゲームの話が出てきて、その両者が途中で絡み合い、錯綜してわけのわからない展開に。2006/08/06